ヤスリ事典
ヤスリの起源



ヤスリの起源

 ヤスリの起源は、紀元前2000年頃にギリシャのクレタ島でブロンズのヤスリが発明されたのが最初です。 続いて、紀元前1300年頃に銅製のヤスリが、同700年頃に鉄製のヤスリがエジプトで作られました。 わが国では、ヤスリらしきものが5世紀後半の岡山県隨庵古墳から出土しています。 ヤスリとして確認されているものは、奈良時代の宮城県東山遺跡から発掘されました。
 また、奈良の正倉院には、当時のヤスリが大切に保存されています。


ヤスリの語源

 奈良正倉院には、5本のヤスリが保存されています。 南倉の工匠具の3本と北倉の十合鞘御刀子(じゅうごうざやおんとうす)の2本です。
 工匠具のヤスリは、当時の工人が、 木工細工や彫金細工などに使用したのではないかと考えられています。 ヤスリのなかには、穂先(先端)が欠けたものや木製の握り部が壊れたものが見られ、 道具として十分に使い込んだ様子がうかがわれます。 十合鞘御刀子のヤスリは、聖武天皇の御遺愛の品と言われるだけあって、 つくりも巧緻で、見るからに高級感があり、工匠具とは趣を異にしています。 2本のヤスリは、刀子(とうす)、ヤリガンナ、キリなどと一緒に、計10点が1つの鞘に納められています。



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